2ヵ月前急に動かなくなったPCが修理から戻ってきた。文字どおり記憶が戻ってきたような喜びに浸っている。ふと宮澤賢治の「春と修羅」冒頭の一節を思い出す。昨今のデジタル時代になってようやく「わづかその一点にも均しい明暗のうちに…その組立や質を変じ…」を実感として理解できるのではないか。
…けれどもこれら新生代沖積世の巨大に明るい時間の集積のなかで
正しくうつされた筈のこれらのことばがわづかその一点にも均しい明暗のうちに
(あるいは修羅の十億年)
すでにはやくもその組立や質を変じ しかもわたくしも印刷者も
それを変らないとして感ずることは傾向としてはあり得ます…[青空文庫より引用]