218j ハングル学校の教師研修会と民族教育講師の研修会

大阪では最近、最高気温が36度から37度、新型コロナの感染者数が200人前後を上下しています。

新型コロナ感染防止のためマスクをしなければならないものの、し続けていると暑さのために息苦しいほどで、ふだんの生活ができない、進退きわまった状況にあります。

このような状況で、夏休み中に計画していた行事も思うように実施できません。8月11日に予定していたハングル学校の教師研修会は、関係者に新型コロナ感染者が発生し、急遽中止しました。ことしからの新規事業のため、主催者の関西地域ハングル教師協議会が熱心に準備してきたところ、たいへん残念な結果になりました。

関西地域の民族教育講師夏期研修会も変更を余儀なくされました。韓国にまつわる京都文化遺跡探訪を含め8月11-12日に予定していましたが、京都府でも新型コロナ感染者が増え、団体行動の不安が拭いきれないため一日に短縮し、12日に実施しました。

500名収容できる民団大阪ホールに30人余りが参加し、新型コロナの感染対策を徹底して開催しました。延期意見も一部にありましたが、ふだんなかなか会えない民族学級の講師たちのあいだに実施への思いが強く、感染対策を徹底して開催したのです。

幾多の逆境を乗り越え、今日まで関西地域の民族教育を継続してきた講師たちの情熱と意志を大いに感じました。研修会の祝辞のなかで、予定の日程で研修会を開催できなかったのは残念ながら、コロナ禍にあっても研修会を実施しようという情熱こそが関西地域の民族教育を維持してきた原動力なのではないか、と私は述べました。

帰宅後、参加者の一人が研修会に参加し関心を示したことに感謝する旨のメールを送ってきました。「難しい状況のなかお疲れさまでした」と返信すると、さっそく「とんでもない、とてもおもしろい研修会で参加したかいがありました」と返ってきました。