Song of the new century

1960年代初め、母がよく歌っていた歌が頭のなかで回る、くり返し回る。以前から時に思い出すことはあったが、今回はいつになく大きく力強く響く。当時、母が参加していた大衆文化運動の躍動感をよく伝えている。歌の題名は<新世紀の歌>という。A song of the new century とでも訳そうか、戦争に明け暮れた明治日本からの訣別の歌といってもいい。その歌がいま僕を鼓舞してくれる。

1950年前後に共産党員だった父は、60年当時ある上場企業の労組委員長を務めていた。日曜メーデーに家族で参加した写真が残っている。僕は両親がそれぞれの形で自己主張をし、時に激しくぶつかり合う家庭環境のなかで育ったのだ。1960年10月12日、浅沼稲次郎(1898-1960)が暗殺された日のことを鮮明に記憶している。当時、両親のあいだに深い亀裂が生じていた。

自分が育った家庭環境を礼賛するのではなく恨むでもなく、ただそのまま受け入れる。母の生き方をほめたたえるとともに後半生さびしかった父の生き方も認めることによって、自分のこれまでの生きざまを認める。そして、これからの人生を考える。

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