星なぞり バイオリンひく 夕端居 詠人知らず
明治十三年(1880)のこの日、東京・深川の三味線職人、松永 定次郎が国産バイオリンの第一号を完成させた。
つづいて、鈴木政吉によって始められた製作工場は、大正時代に世界最大規模となり、全世界に輸出されたらしい。
バイオリンとは「小さなビオル」の意で、十五世紀後半に生まれたが、現在のような型になったのは、イタリヤ人の
ガスパロ・ダ・サーロ(1540〜1609)の手によるもので、彼の仕事は、バイオリン製作に多くの名匠を生み出した“クレモナ派”に受け継がれ、十八世紀の前半に完成された。
現在でも、クレモナの名器に匹敵するバイオリンは出ていないといわれる。
【 写真 ⇨ google・奏でる 】
世界的に有名なスズキメソッドの創始者、鈴木鎮一氏は鈴木政吉氏の三男なのですね。一時期、スズキメソッドでフルートを習ったことがあり、メソッドの豊かな音楽性の一端に触れました。
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