いくたびも 鴉に生まれ 夜明けごろ 鴉ら集い 甘く鳴き合ふ
高野 公彦
何の因果か、鴉から鴉に生まれ変わる、それも幾たびも。
その鴉たちが、夜の明けやらぬうちから、騒がしく鳴き叫んでいる。
前世は“何者”と、余計なことを思う…
人界に…、あわよくば、天界へ…が、多くの民の願いとは思うが、“望ましい行い”をする…、“境涯をあげる”には、何かに、一心に努めなければならない。
だから、輪廻の海に漂いながら、永遠に鴉であり続ける(?)彼等も、それはそれで甘美な世界なのかもしれない。
…と考えるのは、当方の怠け心か…
【 写真 ⇨ 我写・天界 】