「私には他人の痛みというものが、どうしても分からないんです」
ある工学研究者
彼の妻は交通事故に遭った後、激しい閉所恐怖症になり、一時間も列車の箱の中に居られないという。 よって、遠方の実家に新幹線で帰るときも、数十分おきに扉が開閉する“こだま”に乗ることになる。
彼は、彼女の恐怖がいかなるものか分からないまま、それでもずっと付き添ってきたという。
「共感」を口にするよりも、共感出来ないと思い定めた後にどう
振る舞うかが、もっと大事なのかもしれない…
【 写真 ⇨ 我写・支える 】
「私には他人の痛みというものが、どうしても分からないんです」
ある工学研究者
彼の妻は交通事故に遭った後、激しい閉所恐怖症になり、一時間も列車の箱の中に居られないという。 よって、遠方の実家に新幹線で帰るときも、数十分おきに扉が開閉する“こだま”に乗ることになる。
彼は、彼女の恐怖がいかなるものか分からないまま、それでもずっと付き添ってきたという。
「共感」を口にするよりも、共感出来ないと思い定めた後にどう
振る舞うかが、もっと大事なのかもしれない…
【 写真 ⇨ 我写・支える 】
共感に相当する英語は、sympathy (同情)、empathy (思いやり、感情移入)だと思うが、そのいずれにも相手の痛みを理解できないまま付き添うという意味はないように思う。この記事に紹介された某研究者の正直さと誠実さに同感するとともに、彼の妻に対する行為こそ共感だとする筆者の解釈は本質を突いているかもしれない、と思った。おそらく筆者の体験にもとづく解釈なのだろう。
LikeLike