身体の仕組みには、不思議がいっぱい含まれている。
例えば、腎臓の働きといえば、小便製造工場と簡単に考えがちだが、その機能の緻密さには驚くという。
先ず、血液から 赤血球を除いて、老廃物を含む液体成分を袋に浸出させるという、その後、細尿管という曲がりくねった管で、人体に必要な成分は再吸収され、血液の中にもどされる。
この再吸収率は98%にものぼり、この機能が働かず、小便として排出されると、数分で日干しになり、死亡する恐れがあるという。
そして、選別作業にあたる細尿管を延長すると、片側だけで、何と、“225km”にもなるという。
人間が、厳しい環境下でも、生き延びられるのは、この様な人体の余裕を持った機能が備えられているからなのだろう。
誰にかは分からないが、感謝である。
【 写真 ⇨ 我写・生きる 資料: 生活歳時記、三宝出版 】