壱里如: キョウヨウ[教養]

「敵の退路に橋を作る」

「人間てものは結局自分のためしか考えないものさ。
自分が殺されそうになったら相手を殺すのが当然だし、
貧乏して困ったら盗みを働くのもやむを得ぬ。
これが現実さね」という結論に落ち着きかねない。
しかし、これまた克服されるべき「現実」では…

他人を、自分のことだけしか考えられないような窮地に陥れないようにすること、又、その自我の奥底で尻をまくるような土壇場へ追いこまぬようにすること、これが「教養」と諭す。
これが社会を結成して生きようとする人間の倫理の第一歩と…、誰でも困却すると獣や機械になりますから、お互いにそうならないようにすることが大切…と説く。
上述の古諺は、単に巧妙な戦術ではなく、知恵なのかも…

【 写真 ⇨ 我写・活かす知恵 資料: 「人間模索 」渡辺 一夫 】

3 thoughts on “壱里如: キョウヨウ[教養]”

  1. 僕自身「教養」はあるほうだと思っていたのだが、70歳を目前にして、妻とつまらない口論をし、ついカッとなって相手を罵っているところをみると、自分の「教養」をはなはだ心もとない、と思わざるを得ない。畢竟するに、「教養」だと考えていたことの多くは単なる知識ではないか、と思う。理屈っぽい、というのは「無教養」と同義かもしれない。精神的に少し疲れているせいか、考えが悪いほうに向かってしまう。困ったものだ。

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  2. ダジャレにしてしまい申しわけないが、教養という名の強要や強制があると思う。教養≒常識≒定式という日本社会独特の枠組みがあって、すごく窮屈に感じることがある。この定式(テイシキ)にもとづいて忖度(ソンタク)と呼ばれる強制が働く。財務省の不正も日大アメフト部の反則行為も、上司は命令していないという。反則行為に追い込まれた部員、自殺に追い込まれた近畿財務局の職員を思う。彼らは弱者だったわけではない、それぞれが属す組織の掟にあまりにも忠実だったのだ。

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    1. 教養云々の“窮屈さ”には大いに同意したい。「教養」に拘る訳でもないので、「正気」に言い換えたい。
      日大・財務省の関係者は、弱者とは思わないが、組織に埋没し過ぎた…、組織の掟に飲み込まれた…のでは。
      当方も組織の歯車だったので、内実は分かるが、「大海の一滴の水は、 自ら意識するか否かはおいて、母体の広大さには参与している。しかし、一滴の水が大海を離れて己を主張すると、たちまちにして蒸発してしまう」、この状況が怖かったのでは…、この心境もよく分かる。
      しかし、彼等のその後の行為には疑問を持つ。
      個々の内心は分からないが、己の頭で熟慮した後の判断であったのか…
      周りが見えなかった…、自ら己を窮地に追い込み、自らを縛った。
      近視眼というか、客観的行為とは思えない。
      「じゃ、お前は、同様の状況下で、どうできる」と問われると、返答に窮するが、正気に基づく行為にはほど遠く、お叱りを受けるかもしれないが、自死までして秘匿するべき出来事とは思えないのだ。
      振り返ると、此れまでも類似の出来事をあげることができる。
      「トカゲの尻尾切り」との言葉もある。
      結局は、下っ端・弱者、等にしわ寄せが及ぶ…
      被害者に責を負わせて、どうする…
      忖度で片付けることなどできない…、トンデモない。
      現実には壁が立ちはだかるが、「命あっての物種」「最終的な願いの成就」が最優先では…

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