こめかみの 一瞬昏し 氷水 林 昭太郎
日本で初めて“氷水”が売り出されたのは、明治二年(1869)のこと。
創始者は町田房造で、店は横浜馬車道に開いた。
古くから、氷を食べる習慣はあったが、商売にしたのはこれが初めて。
当初は、茶碗に水を入れ、北海道から船で運んだ天然氷を砕いた一欠片を浮かべただけで、けっして清潔とはいえないものであった。
その後、横浜の中川嘉兵衛が、函館・五稜郭の堀の氷を切り出し、良質であったこともあり、“函館氷”として評判になった。
更に、人造氷は明治十六年(1883)、東京・築地に、中川らが発起人となって東京製氷会社を設け、製造と販売を手がけたのがきっかけである。
かき氷・フラッペ・等は、其の後…
時節柄、水分・塩分の適切な摂取を…
【 写真 ⇨ 我写・当初の氷水…?】