桐高く 咲くや思いの 丈を足し 小野寺 節子
二十四節気の“大暑”の初候にあたり、七月二十三日〜二十七日頃、初夏に薄紫色の花を咲かせた桐は、この頃に実を結ぶ。
古くから、桐は高貴な木とされ、家紋や紋章の意匠に用いられた。
( EX, 天皇家・日本政府・五百円硬貨 )
更に、「女子の初生に桐の子をうふれば嫁する時其装具の櫃材となる」と『 大和本草 』にある。
確かに、桐の成長が早い・等から、桐箪笥にして持たせるとの意で行われたが、実際は、箪笥作成までは難しく、需要が大きかったことから、伐採して売り払い、その金額を、嫁入り道具購入の一部に充てたものらしい…
親心…である。