人形に 「 もうすぐ地震をはるよ」と 繰り返す子の ひとり遊び
大口 玲子
このところ、地震・水害、等の被害報道が絶えることはない。
これ迄の被害からの学びが生かされていないのか…、自然災害(?)が我々の人知を越え、太刀打ちできないのか…は定かではない…が。
この句は、東日本大震災当時のものであり、異郷の地へ、その長い避難の旅の途上での歌のようだ。
人形を慰めている小さな子どもの小さな声。
慰められるべきは、その幼子であるはずなのだが…
あれから日々が立ち、被災を乗り越え、たくましく生き抜いていることを願う…
「もおすぐじしんおわるよ」と人形に語りかける子どもの情景、せつせつと胸に迫る。ややピントの合っていない人形の写真と短歌の組み合わせが絶妙だ。
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