永平寺は、総持寺と並ぶ、日本曹洞宗の中心寺院である。
越後の領主・波多野義重が、道元禅師に帰依し、この地を寄進して大仏寺を建立し、道元によって開堂された。
其れが、寛元二年(1244)の今日のことであった。
其の後、寛元四年(1246)に、山号寺号を“吉祥山永平寺”と改めた。
寺号の由来は、中国に初めて仏法が伝来した後漢明帝の時の元号「永平」からであり、意味は「永久の和平」である。
其の後、波多野氏の援助も弱まり、寺勢は急激に衰え、一時は廃寺同然までなったが、五世・義雲が再興し現在に至る基礎を固めた。
地球上が混沌とし、多様に流動化し、“きな臭い”匂いがたなびく今、「永平」であって欲しい…と願う。
