京都府宇治市には韓国と縁のあるものが二つあります。一つは伊勢田町ウトロ地区の住宅施設であり、もう一つは尹東柱の詩碑です。
多くの報道を通じて韓国でもよく知られているとおり、ウトロ地区は日帝時代(1910-1945)に宇治の飛行場で働いていた朝鮮人労働者が集住しているところです。この地から彼らが追い出される危機に際し、住民と日韓両国の市民団体が連携して、新しい生活の場を作るよう要求したのです。日韓政府がこの要求を受け入れ、2017年末、40棟のマンションが完成し、一部の住民が入居しました。
まだ10世帯が残っており、第二期アパート工事が開始される予定です。昨日(3日)は、完成された建物を検分し、第二期工事に関し市に協力を要請するため、山本正市長への表敬を兼ねて宇治市役所を訪問しました。
これに先立ち、昨年10月末、宇治川沿いに建てられた尹東柱の詩碑も訪ねました。ユン詩人が最後に旅行したところが写真に残っており、そこに詩碑を建てたそうです。ユン詩人の詩碑は、彼が通っていた同志社大学の校庭、下宿址(現在は京都造形芸術大学)をはじめ、3ヵ所にあります。
この他に、宇治市は10円玉に描かれている平等院鳳凰堂、平等院とともに世界文化遺産に登録された宇治上神社、食品では抹茶が有名です。