流れつつ 藁も芥も 永遠に
向ふがごとく 水の面にあり 宮 終二
モチノキ目に属する落葉低木。別名、ヨメノナミダ。
葉の上に花が咲くのが特徴で、「筏に人が乗った姿」に見立てたネーミング。
別の意味もあり、桜の花が散って、花びらが水に帯状に浮かんで流れるさまを「筏」に見立てていう言葉でもある。
この句は川の面を流れて行く塵芥のたぐい。
いわばこの世でもっとも価値がないとされているものたち。
ところが、それが永遠へ向かって流れてゆくといえば、その塵や芥が時の流れを旅する“聖”のようにみえてくる。
人間もまた…