尺蠖や メートル法の 世を生きる 八木 健
十八世末、フランスのタレーランの提案に基づき、フランス・アカデミーが政府の委託を受けてつくりあげた。
1875年メートル条約の締結により、国際統一単位として、その維持と普及が図られるようになっていった。
日本の加入は明治十八年で、紆余曲折を経て、我国がメートル法を公布したのが大正十年の今日であった。
しかし、強制的ではなく、民間では依然として「 尺貫法 」が行われており、完全実施は昭和三十四年になってからである。
国際化を図るなかで、一つの流れではあるが、未だに、「一間」、「四畳半」、「一升」等として、会話にのぼる。
生活に根ざしたもの、ダブルスタンダードとはなるが、大事にしたい…