白梅の 香や白梅 去りしとき 田島 風亜
敏感な人をのぞけば、人間の嗅覚はあやふやなものらしい…
ある香りのなかにしばらくいると、その香りを感じなくなっていまう。
だが、白梅のそばにいるときは忘れていた香りが、立ち去るときに、ふたたびよみがえり、己が香りに包まれていたことに気づく…
何気無しに接しているが、世の中の多くはその様な存在ではないのだろう…か。
無くして…、見失って…から、其のものの大切さ(重要性)に気づくことがある。
しかし、その時には手遅れ…、元には戻せないことになる。
心しなければ…